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2006年3月 6日 (月)

卒業制作展巡り

 京都市美術館では、2月に入ってから、京都市内・周辺にある美術系大学の卒業制作展が、週代わりで開催されています。私の毎週日曜の京都市美術館がよいが始まっています。これまでに、京都精華大学、京都嵯峨美術芸術大学、京都市立芸術大学、大阪成蹊大学・芸術学部、京都造形芸術大学を見ました。あとは、川島テキスタイルスクールを残すくらいとなりました。

 はっきりいって、多くの大学の卒展を見て、先行きに不安を感じてしまいました・・・今までは、1つくらい1大学には、私のまったく主観的な感性ですが、ジャンルには関係なく、ビビっとくるものがあったのですが、本当に今年は、ほとんどありませんでした・・・いったいどうなってるの??という悲壮感しかわいてきません。
 私は、何もえらそうなことはいえませんが、なんだか今の学生の作品には(一口で言ってしまうと)美的センスがないのではないかと思ってしまうものが多かったように思います。技術的な完成度以前の美的センスということでしょうか?色彩感覚も含めてですが。

 私の興味は、平面作品より立体作品やインスタレーションなのですが、平面作品を含めて、全てにおいて、美的センスは言うまでもなく必要でしょう。センスがなくても、技術がしっかりしていたら、まだ見られるでしょうけれど、その技術さえもしっかり勉強していないという感じでした。それに、技術は時間をかければ、それなりに習得していけるものでしょうけれど。
 なんだか、目の前の興味のある事柄だけをピックアップして、教わった先生方の影響をまともに受け、それ以上テクニック的な追求もせず、自分が習得した技術だけの作品。

 どうしてこんなことになってきたのでしょうか?もう少し丁寧に、ものをよく観察し、考えて制作する時間を持つことは、このせわしない世の中には無理なことなのでしょうか?

「みなさん、もっと自分なりの美的センスを日夜磨く努力をましょうよ」と言いたいです。美的センスは、もって生まれたものもあるでしょうけれど、日夜の努力で磨かれていくものと信じます。
 それは、本を読んだり、おいしいものを食べに行った時のお料理のコーディネートだったたり、時には、雑誌に目を通したり、そして何より勉強、いつもアンテナを張って他の質の良い美術作品(新しいものだけでなく、古いものや国内外のもの)を見て歩くことだと思います。質の良い美術作品がどうかを自分自身で発見していくためにも、町に出て、美術館や画廊巡りをしてほしいものだとつくづく思います。

 最近は、本当に、熱心にギャラリー巡りをしている学生が、少なくなっています。皆さん、いろいろ忙しいのでしょうか?それとも、あのような作品でも、誰かが拾ってくれるのを「たなぼた」式に待っているのでしょうか?

 なんだか、前途多難な日本の美術を思っているのは私だけでしょうか?それとも、美術系大学生に期待をよせている私の視野が狭いのでしょうか?

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